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- 2021/11/19
「科学的根拠に基づいた がん予防ガイドライン」について
いつもお世話になっております。株式会社トリムです。
「がんは2人に1人がかかるもの」と現在言われていますが、がんを予防する方法はないのでしょうか?
国立がん研究センター等研究グループが「科学的根拠に基づいた がん予防ガイドライン」を発表していますので、今回はその内容をお伝えします。
前回のブログで、遺伝性のがんは「がん全体の5~10%程度」で、遺伝としてがんになるということは割合としては低く、それよりも、「生活習慣」や「感染」といった要因でがんになる可能性の方が高いことをお伝えしました。
具体的な数値で言いますと、日本人のがんの中で「生活習慣」や「感染」が原因のがんは
◆男性のがんの53.3%
◆女性のがんの27.8%
と考えられています。
このことから、国立がん研究センター等研究グループは、日本人のがんの予防にとって重要な、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」「感染」の6つの要因を取りあげ、「日本人のためのがん予防法」を定めました。
それでは、「感染」以外の5つの健康習慣(=「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」)に気をつけて生活している人とそうでない人は、将来がんになるリスクはどのくらい変わってくるのでしょうか?
研究の結果、この5つの健康習慣をすべて実践する人は、0または1つしか実践していない人に比べ、
◆男性で43%
◆女性で37%
がんになるリスクが低くなる、という推計が示されました。
(調査開始時点で年齢40歳から69歳の男女、総計140,420 人を対象)
5つの健康習慣に気をつけて生活することの大切さがわかりますね。
また「感染」も、がんの原因として女性で一番、男性でも二番目に多いことがわかっています。
感染の内容としては、肝炎ウイルスによる肝がん、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん、ヘリコバクター・ピロリによる胃がんなどが大半を占めます。
保菌かどうかを調べられるものもありますので、地域の保健所や医療機関をご確認ください。
がんは高齢現象と呼ばれる側面もありますし、上記をすべて行っても必ずがんが予防できるわけではありませんが、参考にしていただければ幸いです。
参考文献:国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html