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- 2021/12/03
がんの疑い~治療までの流れについて
いつもお世話になっております。株式会社トリムです。
前回までは、遺伝でがんになる割合や科学的根拠に基づくがん予防についてお伝えしてまいりました。
では実際にがんになってしまった場合、治療まではどのような流れになるのでしょうか。
今回は、がんの疑い~治療を開始するまでの流れについてお伝えします。
①がんの疑い~受診
自覚症状がある、または健康診断やがん検診の結果をうけて病院に行くことから始まります。
問診では、体の状態や症状のほか、診断の手がかりを得るために、過去にかかった病気、現在かかっているほかの病気について、家族や血縁者も含めて聞かれる場合があります。また、生活習慣(喫煙や飲酒、職業など)についても聞かれます。
ここでは、その場で「がん」と診断されることはなく「がんの疑いがある」とされます。
②検査~診断
詳しい情報を得るために検査が行われます。
血液検査や画像検査などに加えて、必要に応じて病理検査が行われます。これによって、がんであるかどうかの最終的な診断を確定することになります。
③告知~治療方針・治療法の選択
昔は本人には告知されないケースが多かったのですが、現在は基本的には本人に告知されます。
その際に、がんの場所やステージ・進行度等も説明され、それによって治療の方針・治療法を決めていきます。
また診断後、治療方針等の検討ために、がんの広がりを調べる検査が行われたり、心臓、呼吸等の機能をはじめとした全身の状態が、治療を受けられる状態かどうかを評価する検査も行われます。
がんの治療では、「治療の効果を最大限に得ること」と、「治療による体への負担を最小限にすること」を同時に考える必要があり、検査もいくつかの段階を経て行われるので、最終的な結果が出るまでに時間がかかる場合も多いです。
治療方針等については、標準治療や、免疫治療等の自由診療、また臨床試験や治験という選択肢もあり、がんや体の状態に合わせて担当医と決めていきます。
(標準治療や自由診療、治験などについては、今後そのテーマの際にそれぞれの詳細をお伝えします)
そして、治療方針・治療法の決定後、治療が開始されます。
これが、がんの疑い~治療の開始までの基本的な流れになります。
参考文献:国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/index.html