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- 2024/05/27
子どもの生活習慣病
前回に引き続き「生活習慣病」についてお話していきたいと思います。
大人ばかりが気にする「生活習慣病」ですが、実は子どもでも発病する可能性があることをご存知でしょうか。
生活習慣病にかかる原因は様々ですが、不規則な生活を送っていると大人だけでなく子どもでもかかってしまう可能性があります。
今、子どもたちの5人に1人は、「生活習慣病予備群」と言われています。
食生活の変化や運動不足など、ライフスタイルのさまざまな変化の波は、子どもたちをも飲み込み、「肥満」「高コレステロール」の子どもは年々増えています。
一方、子どもの時に身についたライフスタイルは、大人になってから変えようとしても、なかなか変えられるものではありません。
このため、子どもの頃から自分の健康を意識し、健康な生涯を送るための知恵を体得する健康教育が今、一番求められているのです。
生活習慣病のリスクが高くなる飽和脂肪酸
飽和脂肪酸は、血中のLDL悪玉コレステロールを上げる作用があり、心血管系の病気のリスクを高めます。
過剰にとれば肥満にもつながるので、とりすぎに注意が必要です。
飽和脂肪酸が多く含まれている食品は、肉の脂身、バターや生クリーム、プロセスチーズなどの乳製品、ソーセージ、ベーコン、カップ麺などに含まれています。
どれも身近な食材で日常生活の中でもよく摂取している食材ばかりです。
飽和脂肪酸摂取量を減少させると、血中総コレステロール及びLDLコレステロールが有意に低下することが報告されており、今回、小児の目標量が新たに設定されました。
【 新たに設定された目標値 】
・3~14歳で摂取エネルギーの10%以下
・15~17歳で8%以下
・18歳以降で7%以下
(目標量・男女共通)
以前の基準では18歳未満の基準はありませんでしたが、今回3歳以上からの基準が新たに加わりました。
摂取エネルギーの10%以下を食品におきかえると、ソーセージだと6本分、ファストフードのハンバーガーだと2個分にあたります。ホイップクリームたっぷりのケーキやパフェなどは気をつけた方がよいでしょう。
そんなことは分かっているけど・・・
では、どのように予防していったらよいかというと、
「生活習慣病」にならないようにするには、 簡単に言えば「食べすぎず、たくさんからだを動かし、しっかり眠る」ことです。
やはり正しい「運動」「食事」「睡眠」で予防することが重要になるそうです。
大人と全く同じですね。
子どもの生活習慣病予防検診
最近では、子どもの生活習慣病予防検診が積極的に行われています。
健診は子どもの健康を維持するために行われる健診です。
以下は一般的な予防健診の内容ですが、具体的な詳細は医療機関によって異なる場合があります。
< 身体測定 >
・身長、体重、BMI(体格指数)の測定
・腹囲の測定(メタボリックシンドロームのリスク評価)
< 血圧測定 >
・高血圧の早期発見と管理
< 血液検査 >
・血糖値、脂質(コレステロール)の測定
・糖尿病や脂質異常症のリスク評価
< 生活習慣の確認 >
・食事、運動、睡眠などの生活習慣の評価
・アドバイスや改善点の提案
< 予防接種 >
・予防接種のスケジュールを確認
実際には日々の生活習慣を子どもが考えて選択することは難しいです。
親としては、子どもの健康を守るために予防健診を受けることをおすすめします。
今回は子どもの生活習慣病についてでしたが、いかがでしたでしょうか?
予防に取り組むにあたり色々な方法がありますが、
大きなポイントは 「出来ることから、楽しみながら」 だと思います。
この機会に親子のコミュニケーションを深めながら、家族みんなで健康になっていきましょう。
♦ このブログを書いたスタッフ 臼井 ♦