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- 2020/08/21
医療費の自己負担を軽減!【高額療養費制度について】
いつもお世話になっております。
株式会社トリムです。
病気やケガをした時に、治療にかかる費用が高額になるケースがあります。
そのために多くの方が、医療保険やがん保険等を準備する事で経済的負担を軽減していますが、
公的な健康保険にも医療費が高額になった場合に負担を軽減できる「高額療養費制度」というものあります。
意外と知らない方も多いですので、こちらで基本的な内容を解説させて頂きます。
■制度の概要
医療費の自己負担割合は通常3割(年齢や収入によって異なります)ですが、
重い病気やケガで長期間入院したり通院したりすると、自己負担が高額になってきます。
高額療養費制度はこのような場合の負担を軽減するために、【1カ月あたり】【1病院あたり】の医療費が一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分について、健康保険から払い戻しを受ける事が出来る制度です。
<70歳未満の方の場合>
※70歳以上の方は計算方法が異なります。詳しくは厚生労働省のホームページ等をご確認ください。
ご自身の報酬月額を踏まえて、該当箇所する区分をご確認ください。
今回のブログでは、最も該当者が多いであろう【報酬月額27万~51万4999円】の区分を見ていきたいと思います。
病気やケガでの治療が長引き、医療費が【100万円】となったケースを見ていきましょう。
■医療費が100万円の場合
・80100円 + (100万円 - 26万7000円) ×1%
=高額療養費制度を利用した際の自己負担額【87430円】
つまり、100万円の医療費がかかったとしても、最終的な自己負担額は87430円で済むという事なんです。
思った以上に少ないと感じた方も多いのではないでしょうか。
また、高額療養費には【多数該当】という考え方があり、
年間を通して、4ヶ月目にあたる月からは自己負担額がさらに軽減される仕組みとなっています。
制度を利用したい場合には、健康保険組合への申請が必要となります。
具体的な手続きの流れはそれぞれの健康保険組合で確認をしてみてください。
ここまで、「高額療養費制度」について見てきましたが、
実は、この制度が適用されるのは「医療費」のみです。
実際に私たちが病気やケガをして、入院手術が発生した場合には、
実は医療費以外にかかるお金が多くあります。
(差額ベッド代(部屋代)、病院食費、雑費、収入減、お見舞いにかかる費用等)
高額療養費を考慮した上で、上記のような費用をきちんとまかなう事が出来るように、
医療保険やガン保険での自助努力が大切です。
ご自身の保障の内容が、入院や手術をしたときにきちんと対応できるものになっているかどうか今一度ご確認ください。
不安な事、疑問点等がありましたら担当コンサルタントまでお気軽にお問合せください。