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  • 2020/10/02

ガン治療における診療ガイドラインと先進医療

いつもお世話になっております。
株式会社トリムです。

 

本日は【ガン治療における診療ガイドラインと先進医療】というテーマでお話させて頂きます。

 

(先進医療とは)

とは、大学や病院、研究機関で開発された最新医療技術の中で、厚生労働大臣が安全性と治療効果を認め、

将来的に保険診療への導入が適切かを臨床の現場で評価する治療を指します。

 

 

皆さんは先進医療の一つである、「粒子線治療(重粒子線治療・陽子線治療)」という治療方法をご存じでしょうか?

ガン治療において重粒子線治療と陽子線治療は比較的有名であり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

【粒子線治療(重粒子線治療・陽子線治療)の主な特徴】

①従来の放射線治療に比べ治療効果が非常に高いこと。
②副作用がほとんどないこと。
③からだを切らずに済むため、からだへの負担が少ないこと。
④入院の必要がない場合もあり、仕事が続けられること。

 

粒子線治療を受けるためには複数の条件(がんの複数転移が無いこと、ステージがⅠ期、Ⅱ期であること、放射線治療をしていない事等)

がありますが、条件に合致する場合はメリットが多い治療方法となります。

 

ですが、、、

実際にこの治療方法を受ける事が出来た患者の数は、条件に合致した総患者数に対してたったの【約5%】と言われています。

 

それはなぜかというと、粒子線治療に限らず先進医療に認定されている治療は病院の先生からは紹介されないケースが多いためです。

その理由は、具体的な治療方法は日本癌治療学会と各専門学会によって作成された 「診療ガイドライン」によって決められています。

 

(診療ガイドラインとは)

診療上の重要度の高い医療行為について、エビデンス(科学的根拠)のシステマティックレビューとその総体評価、

益と害のバランスなどを考量して、患者と医療者の意思決定を支援するために最適と考えられる推奨を提示する文書。

※福井次矢・山口直人監修『Minds診療ガイドライン作成の手引き2014』医学書院.2014.3頁)

 

 

がん毎の標準治療は「診療ガイドライン」にまとめられているためです。

上記の通り、診療ガイドラインは患者様にとって最適と考えられる治療方法を提示するためのものであり、

それ自体を否定する訳ではありません。

一方で、他の治療の選択肢があったにも関わらず、それを知らなかった事で身体へ大きな負担をかけてしまうケースもあるのです。

 

がんの確定診断がされた際、 【お医者様が先進医療を薦めてくれると思っている】という方が多くいらっしゃいます。
「先進医療」を受けるためには、「情報」と「患者自らの強い意志」が必要となります。

がん治療は情報戦だと言われます。

インターネットには多くの情報が溢れており、その中から正確な情報を探す事は困難で、その間にもがんは進行し命を蝕んでいきます。

 

トリムはこれからも皆様に正しい情報が届くお手伝いをさせて頂きます。

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