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  • 2021/06/04

がん治療における緩和ケアの大切さ

いつもお世話になっております。

株式会社トリムです。

 

弊社は、二人に一人と言われる「がん」に対して、いのちを支える情報を発信し続けて参ります。

今回は【がん治療における緩和ケアの大切さ】というテーマでお話したいと思います。

 

前回⇒がん罹患時に相談すべき窓口について

 

 

◆緩和ケアに対して、どんなイメージをお持ちですか?

 

「緩和ケア=病気の末期」というイメージを抱いている方も多いと思いますが、実はそうではありません。

 

WHO(世界保健機関)では以下のように定義しています。

 

緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。

 

つまり緩和ケアとは、患者さんやそのご家族がよりよい人生を生きることをサポートし、QOL(生活の質)を向上させるためのケア全般を指します。

がん治療においても、末期がん患者に対してのみ行われるものではなく、早期発見であったとしても治療と並行して行われます。

 

緩和ケアを受ける事は、これからの人生をよりよくするために、何が必要なのかを理解する事に繋がります。

「痛みを取り除くこと?」「誰かに話を聞いてもらうこと?」

勇気を出して、「緩和ケアを受けたい」と伝えてみてください。

 

【緩和ケア病棟】と【緩和ケア】の言葉の意味を混合してしまっている方がいらっしゃいますが、

緩和ケア病棟は緩和ケアを専門的に提供する病棟ですが、抗がん剤治療などのがんを根治させる治療はしません。

また多くの緩和ケア病棟では、心肺蘇生などの延命処置をしません。

言葉の意味を混合しないようご留意ください。

 

◆緩和ケアが必要な問題について

 

  • 痛みや苦しさなど身体的な問題

  • 不安や恐怖、気分の落ち込みなど精神的な問題

  • 人間関係や経済的な不安などの社会的な問題

 

緩和ケアは、体や心の苦痛を和らげたり、がん治療を充実させる事に繋がります。

苦痛が緩和されれば、生活の質(QOLの向上)や、おだやかな時間を取り戻す事に繋がります。

 

しかしながら、緩和ケア病棟はあっても、【緩和ケア】を行う医師が足りない病院は、日本に数多くあります。

病院によっては【緩和外来】を設けているところもあります。

身体症状や精神症状の緩和と共に、在宅療養や緩和ケア病棟など緩和ケアに関する相談に応じてくれたり、患者様やご家族のサポートを行ってくれますので積極的に利用しましょう。

 

トリムは今後もがんに関する情報発信を続けて参ります。

がんに関してご相談やご質問がありましたら担当者までいつでもお気軽にご連絡ください。

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