上へ戻る

Blog

お役立ち情報

Human life and life stage management.
TOP > ブログ一覧 > お役立ち情報 > 介護、認知症に備える大切さ
  • お役立ち情報
  • 2024/04/08

介護、認知症に備える大切さ

先日、とあるお寺で開催された終活セミナーに参加しました。

そのセミナーで司法書士の先生からお聞きした講義の内容をご紹介したいと思います。

タイトルは『介護、認知症に備える大切さ』

私自身も数年前に両親の介護や相続問題を経験しており、講義を聞いて親子2世代で考えるべきテーマだと感じました。

ご存じかとは思いますが、現代は急速に高齢化が進んでおり、2025年には国民の4人~5人に1人は後期高齢者(75歳以上)となります。

更に65歳以上の5人に1人は認知症になるとされています。

誰もが認知症になる可能性があり、他人ごとではありません。

認知症になるとできなくなることがあります。

民法上、認知症を患った人は「意思能力のない者」として扱われます。

民法3条の2項に法律行為の当事者が意思表示をした時に意思能力を有しなかったときは『その法律行為は、無効となる』とあります。

< 認知症になるとできなくなること >

× 預貯金(主に定期預金)の引き出し

× 生前贈与

× 不動産の移転(名義変更)

× 遺言書をつくる

× 相続の手続き

× 株、投資信託の売買

具体的な例を挙げると…

認知症になる前は自宅を売却して老人ホームでの生活を送ると計画を立てていましたが、認知症になってしまったことで自宅を売ることができなくなり、資金計画の見直しで希望していた老人ホームに入れないばかりか、資金を親族が立て替えることになる場合も予想されます。

売れないままの空き家は雑草などの定期的な手入れが必要ですし、空き家になっていることで劣化も進み、更に迷惑をかけることになってしまうかもしれません。

実際に私の両親の介護時も定期預金を崩すことができず、私たち子供で生活費を支払ったり、介護や入院費を立替えたりもしました。

要介護の程度で通所施設だったので、仕事もセーブしたりと大変だった覚えがあります。

そういった事態になる前の対策をご案内します。

物忘れが増えたな?となったら、早めに病院に行き医師に診察をしてもらいましょう。

認知症の原因には加齢、事故や怪我、病気、心の不安など様々な要因があります。

認知症と診断される前の早期治療で予防や進行を遅らせたりすることも可能ですし、他の病気が隠れている場合もあります。

定期的な医師の診察を受けるようにしましょう。

それでも、認知症が避けられない事もあります。

そのようなときの為に後見人を決めておくこともおすすめです。

認知症になってから成年後見人を決めるには家庭裁判所に成年後見人の申立をします。

家族が候補者として申立を行えますが、後見人の選定は家庭裁判所が決めます。

複雑な手続きが必要で3ヵ月~6ヵ月かかり希望する者が選任されない場合もあるようです。

もう一つ、任意後見人制度という制度があり、認知症になる前に後見人になってほしい人と契約を交わしておくことのできる制度です。

任意後見人は判断力のある成人であれば誰でもなれ、弁護士に頼むことも可能です。

公正証書で作成が必要で、実際に効力を発動させるには家庭裁判所に申出をし、任意後見監督人が選任されて初めて任意後見契約の効力が生じます。

…どちらにしてもちょっと大変そう?!

でも何かしておかないと認知症になった後では対処できませんね…。

その他の対策としては…

◎遺言書を作る

(分割協議などの相続は相続人の中に意思能力のない人がいるとストップしてしまいます。遺言書なら希望する人に渡すことが可能です)

◎定期預金を普通預金に変える

定期預金だと認知症になると引き出せなくなります。

せっかく貯金しておいたのに介護費用に使えないなんてならないように、キャッシュカードつきの普通預金にしておきましょう。

◎介護特約等が付いた生命保険に加入する

生命保険の受取人、指定代理請求人の確認もしておくと良いと思います。

認知症になる前にいろいろと手を打ったほうがよさそうですね!!

『介護、認知症に備える大切さ』 講義を聞いて改めて痛感しました。

余談ですが…

お墓はどうしよう?

後継者がいないなどの理由で墓じまいを検討されることも多くなったようです。

私の家も後継者がいないので墓じまいを親族で話し合う必要があると考えていますが、なかなか手付かずにしています。

友人は最近、実家の墓じまいをしたそうです。お墓の処分の費用として石材屋さんに200万円のお支払いをしたとか…。

考え方は人それぞれなので高いのか安いのかはコメントを控えますが、処分費用も調べると違いがあるようです。

セミナーを開催したお寺では樹木葬もされていました。

私のいとこの家族は亡くなった父親の希望で沖縄の海へ散骨したようです。もちろん調べて散骨許可がある場所で行ったと言っていました。

亡き人を偲んで綺麗な南の海に遺族で旅行するのもいいですよね!

♥ このブログを書いたスタッフ 相宮 ♥

<< Back to the list
Contact > >